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2018.3.2
2018年度埼玉県公立高校入試分析(動画解説)

2018年度 埼玉県公立高校入試 今年のこの一問!「数学」「英語」

■ 学習塾トーゼミ公式【YouTube】2018年度埼玉県公立高校入試解説 >>

数学解説

学校選択問題1(8) /学力検査問題2(2) >>

英語解説

学力検査問題4(6) /学校選択問題2(4) >>

教科別ポイント

英語

学力検査問題は例年とほぼ同様の形式です。難度も決して高くなく、受験校によっては高得点でないと不利な状況になってしまうかもしれません。
学校選択問題では昨年と比べ設問の形式にいくつか変更が見られ難度もあがっています。昨年以上に英語能力によって差がつくものとなりました。また、入試に向け実践的な訓練を受けたかどうかも大きく影響してくるものと思われます。


数学

学校選択問題は、出題傾向が大きく変わった昨年と比べても、更に変更が見られました。まず1つめは過去の入試でずっと4つだった大問が5つになったこと。
次に大問1の易化。昨年とは異なり、難問を大問4~5に集めた作りになりました。これに伴い、受験生にとっては点の取りやすい試験になったと言えます。
昨年に続き、定理・公式の証明が出題されているため、これは学校選択の一つの特徴となりそうです。
次に学力検査問題ですが、問題数や配点などの形式的には昨年以前の問題に戻りました。図形の大問が無い点が一昨年までの問題との大きな違いと言えます。
2年連続で関数で難問が出題されていますが、全体としては昨年と同じように点の取りやすい作りになっていました。
両方の問題について言えることは、まだ『新しい埼玉県の形』を模索している途中だということです。
次年度の様子も注意深く見守る必要があるでしょう。


国語

大問1の小説から大問5の作文まで、全体の構成は例年どおりでした。文章量が多く、かつ長いので、時間配分に注意が必要な点もこれまでの傾向と同様です。
大問1の小説は、長さは例年どおりですが、舞台となっている時代が日本の近代であり、少々読みづらいものでした。大問3の説明的文章も、日本の芸術における「侘び」の思想について、中学生が日常的にはあまり用いない語句で書かれたもので、馴染みやすいとは言い難いものでした。
どちらの文章も、設問自体はそれほど難解ではないものの、文章の取っつきづらさから、上位層と下位層、あるいは国語が得意な者とそうでない者との差が大きくなるかもしれません。
同じことが大問4の古文にも言えました。古文は文章の理解度がそのまま得点に繋がることがほとんどなので、こちらも生徒間の差が大きそうです。
記述も含めた総合的な実力を問うという傾向は長い間変化していませんが、今後は時間配分などとともに、より難解なテーマや語句に触れていく学習が必要になるかもしれません。


理科

今年の問題は、基礎力を徹底して鍛えてきた受験生は非常に解きやすい問題でした。
県内トップレベル高校を受験した生徒の中には、満点をとれる生徒も少なくないのではないでしょうか。例年と異なり、計算や記述は標準的なものが多いため、細かいミスをしなかった受験生が有利になると予想されます。理科は、年により難易度が変わる傾向にあるので、来年度受験する生徒は、基礎基本を夏までにしっかり身につけましょう。


社会

地理・歴史・公民の三分野が幅広く出題されほとんどが資料を用いて基本的な知識を問う形式でした。
また、記述問題は条件に従い、資料から必要十分な情報を読み取り、秩序立てて構成する質と強度が求められています。
問題数・難易度とも例年並みであるために平均点は60点前後になると思われます。

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